市販のテキストを使って学習すれば医療事務の資格は独学でも取ることができます。ただし質問できる相手がいないので、難易度が上がってくると辛い局面も出てきます。自分一人でどこまでやれるかは、本格的に勉強する前に一度確認しておきましょう。
医師や弁護士と異なり、医療事務の仕事をするために必ずしも資格は必要ではありません。現場で経験を積んでいきながら仕事をすることができます。ただし法制度の理解やレセプトの仕組みなどはきちんと体系立てて勉強しておく方が実業務の際も役に立つので、資格の勉強をしておいて損はありません。また、取得した資格分の知識を持っていることが証明できるので、あった方が便利です。
レセプトに特化した資格から、医療事務に必要な知識を広く浅く問われる資格まで、資格によって問われる内容が異なります。今自分に必要なものは何か、学びたいものは何かを中心に検討すると、いくつかある資格の内から取得したい資格が選べるはずです。難易度も異なるので注意しましょう。また、資格によって1年に受験できる回数が異なるので、受験時期にも注意して選びましょう。
自分で学習すべき内容を選んで計画が立てられるなら、独学でも構いません。まとまった時間や決まった時間を確保するのが難しいときは独学か通信講座がおすすめです。通信講座なら質問も受けてくれるケースがあるので、いざという時に安心です。反対にある程度強制力がないと学習を進めていくのが難しい方は、決まった回数講座の受けられる専門学校に近いスタイルのところに通う方が効率的に学習できます。
メディカルクラークとも呼ばれるこの資格は、医療事務に関する知識全般を問われます。最も有名な資格なので、取得する資格に迷ったらまずこれを検討してみましょう。月に1回試験が実施されているので、自分のペースで受験でき、万が一合格できなかったときも再受験が比較的スムーズにできます。
診察報酬点数は2年に1度程度のペースで改正されるため、最新についていくには常に勉強が必要となります。それができることを証明してくれる資格でもあります。医療保険関連の法律や通知が読解できるスキルが必要となり、難易度は高いですが、持っていれば他の人と差がつく資格です。
接遇やマナーなど受付業務で必須となるスキルがあることを証明できる資格です。診療報酬明細書の作り方も問われますが、難易度は高くなく合格率の高い試験です。まず資格を何か取りたい人や、医療事務の仕事に触れたい人が取るのに適した資格となっています。